このコンテンツでは、devil demon fiendの違いをまとめています。

いずれも「悪魔」といった訳が当てられますが、意味や用法には微妙に違いがあります。
 

 
これらの違いは、日本人にはなかなかピンとこないのではないでしょうか。
 
英語類義語活用辞典、ロングマン英々辞典を参考にしています。

ロングマン英々辞典の解説

devil
1 the most powerful; Satan
 
2 an evil spirit
 
3 an evil person
 
4 a high-spirited person who is ready for adventure
 
5 (in expressions of strong feeling)a person
 
You lucky devil!
The poor devils have been stuck at the airport for three days.
 
6 (used to give force to various expressions, esp. of displeasure)
 
We had a devil of a job trying to persuade her.

demon
1 an evil spirit
 
That child is a little demon.
 
2 a person with unusual strength, skill, etc.
 
a demon for work
 
fiend
1 a devil or evil spirit
2 someone very keen on the stated thing
 
He’s a fresh air fiend.

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英語類義語活用辞典の解説

これらはいずれも悪魔にまつわる語ですが、内容には違いがあります。
 
devil は道徳面から見た悪の権化で、キリストの魂を現生の栄華で誘惑しようとしたサタンを指します。
 
他人のことを He is a devil. というと、最も悪質な悪口になります。
 
demon の語源はラテン語の daemon で本来 spirit(霊)のことです。人間離れして技能に秀でているなど、神業の象徴としても使われます。
 
He is a demon at golf.
(彼はゴルフの神様だ)
 
She is a demon at business.
(彼女は商売の鬼だ)
 
後者の「鬼」の訳は日本語と英語でニュアンスが似ていますね。ちなみに cannibal にも demon と同様に「人間離れしている」意味の用法があります。

ギリシャ語の daimon はオリンピアの神々と人間の中間の”secondary divinities”(第二級の神霊)であり、悪魔とはほど遠い、人間の内面に精気を与える神です。
 
fiend は devil や demon のようにラテン語やギリシャ語を語源としていません。中世期の英語が元になっており、本来は憎悪の精神(the spirit of hate)のことで悪い心を指していました。
 
現在では「中毒(addiction)になった人」としての用法があります。
 
He is a dope fiend.
(ヤクの中毒だ)
 
She is a fresh-air fiend.
(彼女は新鮮な空気狂だ[何でも空気が悪いといって騒ぐ])

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