NATOと聞けば、言うまでもなく「北大西洋条約機構」、つまりNorth Atlantic Treaty Organizationの略ですよね。
このNATOは全く別の意味を表す場合もあるそうです。
このコンテンツでは、同時通訳士・松下佳世さんの編著書「同時通訳者が『訳せなかった』英語フレーズ」42~43ページから、NATOの他の意味などをまとめています。(この本はとても面白いですよ!)
NATOは「有言不実行」の他にも
結論から書きますと、NATOには「有言不実行」を意味することもあるそうです。「言うだけで行動が伴わない」時に使うのですね。
このように解説されています。
この言葉を耳にしたのは、デジタル革命、人工知能(AI)に関する国際会議でした。
法整備を進めるべきか、企業の自主性を尊重すべきかという話し合いのまとめのところでいきなりNATO is not good.と。「なんでNATO?」と思いながらも、気がついたら「北大西洋条約機構はうまくいっていない」と口から出ていました。
すぐにNATOはNo Action Talk Onlyの略だと説明があり、「有言不実行はよくない」、つまり、「もう話し合いは十分に行った。これからは行動に移すべきだ」と言いたかったのだとわかりました。
実はこの用法でのNATOはそれほど使われるわけではないそうです。(詳しい解説は松下さんの本をご覧ください)
またNATOにはNot A Team Operator(協調性がない人)の意味もあります。
Mr. Smith was dismissed as NATO.(スミス氏は協調性が無く解雇された)といった使われ方をします。
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「有言(不)実行」「不言実行」の表現
「有言不実行」の慣用句としてよく知られているものには、
talk the talk but not walk the walk
all talk
があり、She’s all talk(and no action).(彼女は口だけだ)といった使われ方をします。
ちなみに「有言実行」を意味する慣用表現としては
walk the walk
talk the talk and walk the walk
などがあり、If you’re going to talk the talk, you’ve got to walk the walk.(口約束するなら、実行しないとダメだよ)
「不言実行」もあります。
all action and no talk
action before words
actions speaks louder than words
deeds not words
「行動力がある人」はHe’s a man of action.と表現します。
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