biasとprejudiceはどちちも「偏見」といった訳が当てられますが、入れ替えできないケースがあります。

一方は人間が自然に持つ「選り好み」を表すからです。
 
英語類義語活用辞典、英語類義語使い分け辞典、ロングマン英々辞典を参考にしています。

英語類義語活用辞典の解説

biasは文字通り”斜線”のことで、cut the cloth on biasは「布地をバイアスに裁断する」ことで、ドレスメイキングで使われます。
 
一般にbiasには心の傾斜(inclinations)のことで、”one’s preferences”とも言います。preferenceはあるものを他より好むことであり、これは言い換えるとあるものは好まないことになります。
 
この選り好みを総称するとpreferencesと複数形になります。
 
つまりEveryone has his preferencesはEveryone has his biasと同じで「人間なら誰でも好き嫌いがある」を意味します。
 
biasは偏見には違いないですが、許されるべき偏見ということになります。
 
I should state my bias in this particular case.
(この問題に関し、私見を述べさせていただきます)
 
これは裁判などに対し意見する時によく使われる文句ですが、公平であるべき裁判官が使う言葉ではありません。
 
公平でない裁判官に対しては
 
He is clearly biased.
(彼は明らかに偏っている)
 
などと批判されることになります。
 
an unbiased viewが求められるわけですが、これをan unprejudiced viewとは言いません。
 
prejudiceはhateの代名詞ともいえる語で、公に許容される性質の言葉ではないからです。上でも言及している「人間なら持っているpreferences」を超えているのです。
 
「人種偏見」はracial prejudiceでracial biasではありません。racial prejudiceはracial hatredと同義でありbiasのように肯定感情の表現には使われません。
 

英語類義語使い分け辞典の解説

bias
好意的、非好意的のいずれの場合もありうる偏見
 
Journalism should be free from bias.
(ジャーナリズムは偏向があってはならない)
 
prejudice
恐怖や間違った情報に基づく、人、グループ、習慣などに対する嫌悪まては不信感で、態度や行動に影響するもの。
 
race prejudice
(人種的偏見)

ロングマン英々辞典の解説

bias
1 a tendency to be in favour of or against somthing or somneone without knowing enough to be able to judge fairly
 
They complained of bias in the way the news media reported the story.
 
2 a tendency of mind
 
Her scientific bias showed itself in early childhood.
 
prejudice
1 unfair and often unfavourable feeling or opinion formed without thinking deeply and clearly or without enough knowledge, and sometimes resulting from fear or distrust of ideas different from one’s own
 
They accused him of having a prejudice against his women employees.
 
2 a harm caused to something or someone by the action or judgement of another
 
He continued to smoke, to the prejudice of his health.