大学時代、英語がものすごくできる先輩がいました。(ここではNさんとします)
私が四苦八苦していた「TIME」や「Newsweek」もホイホイ読んでいて、しかも読むのが速い!
私にとっては「スゴいなぁ」と憧れの存在であり、いまでも英語を勉強する際はNさんを意識しているかもしれません。
そのNさんから、英字新聞を速読する際の心構えを聞いたことがあります。
Nさんの答えは
「一行を一秒で読め!」
というもの。
カラムの幅にもよりますが、記事一行の語数は一般的に5~7語くらいです。
ということはこのペースで読むと1分間に300語以上読むことになります。
日本で生まれ育った人にとって、これはとんでもなく速いペースです。
瞬間的には可能でも、このスピードを継続するのはなかなか難しいのではないでしょうか。
イメージとしては、一行全体を視野に入れ、目は下に動かすだけという読み方が理想です。(言うのは簡単ですが)
この読み方は、日本人には相当な訓練が必要です。
とはいえ、目標・あるいは目安としてはかなりわかりやすいので、このアドバイスはいまだに覚えています。
英語の速読に興味があるなら、一度心がけてみてはいかがでしょうか。
ちなみにNさんは語彙力がハンパありませんでした。
わからない単語があったら聞けば答えが返ってくるという、まさに人間辞書状態。
「知らない単語があっても、何度か目にすればなんとなく覚える」旨のことは言っていましたが、ボキャビル(語彙増強)を意識してやっているなどの話はあまり聞きませんでした。