これまでに何度か書いていますが、私の英語勉強はインプットにかなり偏っています。
英語を話したり書いたり、といったアウトプットの機会はほとんどなく、速くたくさん読み、聴くことに多くの時間を費やしているのです。(これは英検1級を取得した後も同様です)
そのため、私がこれまでお勧めしてきた教材や書籍は、インプット関連がほとんどでした。
このコンテンツでは、珍しくアウトプットの教材を紹介します。しかもライティングです。
その教材とは、こちら。
「松本亨 英作全集」です。
タイトルどおり、松本亨先生の英作文練習テキストです。
お勧めしておきながら、いきなり欠点を挙げます。
このテキストは古いです。
第1巻の初版は、なんと1967年2月10日です。かなり古いですよね?
英語に限らず、言語は時と共に変化するものだということは、私も承知しています。「今はその言い方はしないよ」というケースもしばしば。
ましてや初版が40年以上も前(当コンテンツ作成時)では、いくら何でも古すぎ、と言われても仕方ないでしょう。
それでもなお、私はこのテキストをおすすめします。
もちろん理由があります。
それは、
英語の発想・根本が身につくから。
英語の根本を身につけるって何だよ、と突っ込まれるでしょう。実は私もうまく説明できません(何じゃそりゃ)。
「英単語を並べた日本語ではなく、英語の発想・考えで英語を書けるようになる」
とでも言うのでしょうか?
このテキストの著者、松本亨先生は、こちらのコンテンツで紹介した「英語で考える」の提唱者です。
私はこの「英語で考える」の主張を支持しています。
(海外経験のない、日本人の)英語学習者にとって、英語で考えられるようになるのは、最終目標のひとつではないでしょうか。
私も英語の勉強を続けていますが、日本語で考えてから英語、というクセがいまだに抜けません。
「松本亨 英作全集」は、このクセを減らし、英語で考えられる最終目標に近づけてくれるように思えるのです。
解答例を見て、なるほど~!と何度膝を叩いたことか。この「なるほど~」のたびに、英語による発想が身につく気がします。
「なるほど~」な出題はいくつもあり、例を挙げるのは困難なのですが、ふたつ紹介します。
次のページに続きます。
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