森氏から電話がかかってきたとき、忘れもしません私は寝てました。
 
カゼをひいて熱を出し、ニ階で布団の中だったのです。
 
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しかも森氏は我が家に英語で電話をかけてきたのです!
 
私の家族に通じるはずもなく、1階から家族が「よくわからない人から電話だよ。英語しゃべってるよ!」と呼びました。
 
その時は氏に手紙を出したことをすっかり忘れていたので私もワケがわからず、「カゼだってのに何なんだ~」と、半分フラフラ、半分ムカつきながら下へ降りました。
 
家族に聞くと森氏は「寝ているなら起こしてくれ」と言ったようで、私はさらにムカつきながら電話に出ました。
 

 
すると氏はのっけから英語で「英語と日本語、どっちでしゃべりたいですか?」と聞いてきたのです。
 
カゼで頭がボ~ッとしているのに加えて、不意打ちをくらったので当然私はしどろもどろ。
 
2~3回は聴きなおしたと思います。
 
結局は日本語でしゃべることになりました。
 
森氏から私の手紙が届いたと聞いたとき、ようやく私はこの電話の意味が理解できました。
 
話によると、手紙は配達に手違いがあったようで、ボロボロになって届いたそうです。
 
森氏は内容と電話番号などをどうにか読みとって、私に電話をかけてくれたのです。
 
そして私が手紙で質問した内容に逐一答えてくれました。
 
さっきまでの怒りはどこへやら、私の感激といったらなく、頭は真っ白だったようでどんなやりとりをしたかほとんど覚えていません。
 
日本語でしゃべってもしどろもどろだったのでしょう。
 
森氏の著作に、東後勝明先生が「森は英語への情熱に満ちているだけでなく、義理人情にもあつい男である」と評を寄せていました。
 
森氏からの電話で、私も全く同じように感じたものです。
 
しかし・・・
 
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